「いいも悪いもないですよ」

少し前にある講座で「いいも悪いもないですよ」という講座をうけました。「実存的変容」の一つのトレーニングだということでしたが。

実は起きている出来事には「いい」「悪い」もありません。多くの場合、私たちがその時の自分の価値観に基づいて「いい」「悪い」のレッテルを張っているだけなのです。たとえば、出かけようとしている時に雨が降っていたら、「うわっ、嫌な雨だな」と思うでしょう。でも「嫌な雨」という雨はありません。同じ雨でも庭の草木が枯れそうだと心配している時とか、作物を育てているお百姓さんには「恵みの雨」になります。たまたまその時の気分次第で「嫌な雨」にも「恵みの雨」にもなるのです。雨そのものは常に中立です。

なるほどね。昔(20年ほど前)潜在意識の本だったか、何の本だったか忘れてしまいましたが、コップに7分目の水が入っています。
それを見た人が、「コップに水が7分目しか入っていない。これだけでは少ない。」また違う人は「コップに水が7分目もはいっている。ありがたい。」と。こんなような話でした。
考え方が全然違いますよね。コップに水が7分目入っているという事実は変わらないのですが。事実に対して、どんな色を付けるのか?はその人次第。どんな風に捉えるかで、見方が変わり、その先の現像も変わる。そんなことをふと、思い出しました。
確かに、「いい」も「悪い」もないよね…。


 


2021/02/16